15分以上の運動をしないと脂肪が燃焼しないって本当?
2016/06/02
ランニングやウォーキングの有酸素運動でダイエットに挑戦している方が最近は増えています。
テレビのダイエット関連番組やネットからの情報収集による影響かもしれませんが、15分以内の短時間の有酸素運動では”脂肪は燃焼しない”と勘違いしている方もいるようです。
実際にネット上のブログ情報などでは、最低でも15分~20分以上は運動しないと脂肪が燃焼しないと書かれていることもあります。
では、本当に短時間の有酸素運動では脂肪は燃焼しないのでしょうか?
答えは、短時間の有酸素運動でも脂肪は常に燃焼されています。
人間のエネルギーの源は「グルコース」言うブドウ糖の一種ですが、有酸素運動に限らず体を動かす際に必要不可欠なものです。
※グルコースについては別の記事で詳細を記載しますので、今回は「エネルギー源」とお考えください。
このグルコースは血液中に含まれていますが、既に血中に含まれているものと脂肪を分解して作られるものがあります。
ランニングやウォーキング等の有酸素運動時には、「①血中にあるもの」と「②脂肪が分解されるもの」の二つが同時に消費されますが、有酸素運動を開始してから15~20分程度の間は①が約60%・②が約40%消費されます。
逆に15~20分以上の有酸素運動を続けることで、消費される割合が①が約40%・②が60%となりますので、脂肪を燃焼する比率が高まってきます。
※燃焼の比率は個人差がありますので、あくまでも目安とお考えください。
有酸素運動を開始してから時間が経過するほど、脂肪の燃焼する割合が高まるため、15~20分以上運動する方が短時間の運動よりも脂肪の燃焼率が高いだけなのです。
仮に毎日5分~10分程度の運動しかしなくても、脂肪は燃焼されていますので「短時間でも運動をした方が良い」と言うことになります。
有酸素運動は少しずつでも続けることで脂肪燃焼率も高まってきます。
ダイエット目的に、急に長時間の運動をはじめても継続することは難しいらしく、挫折してしまう方も多いようです。
まずは無理をせずに、あなたのペースでゆっくり始めてみてはいかがでしょうか。